理事長あいさつ
社会福祉法人マロニエ会の前身となる「マロニエ作業所」が、藤沢市石川に誕生したのは1982年(昭和57年)4月のことでした。
時はあたかも「国際障害者年」、日本の障がい福祉が国際標準へと大きく舵を切ろうとしていたときでしたが、障がい者に対する具体的な支援策や社会的な理解はまだまだ進んでいない状況でした。
そのような背景の中、「マロニエ作業所」は、学校教育が修了しても行き場所がない重度の障がいを持った方のための通所施設として、地域の有志の方々によって設立されました。
開設当初は小さな無認可の作業所で、熱意はあっても知識はない、人もいない、資金もないのないない尽くしの中でのスタートでしたが、地域の皆様をはじめ、マロニエに係わっていただいたすべての皆様に支えられて1991年(平成3年)12月、社会福祉法人として認可されるに至りました。
翌年には待望の通所施設が完成し、社会福祉法人としての第一歩を踏み出したマロニエ会は、法人認可から今年で30周年を迎えました。
この間、障がい福祉を取り巻く情勢は、社会福祉基礎構造改革を経て、短期間に度重なる法制度改正が行われるなど、目まぐるしく変わってまいりましたが、私たちの思いは、作業所だったころから全く変わっておりません。
今後も、伊澤潔初代理事長の意思を引き継ぎ、利用者の皆様がいきいきと過ごせる場を作るべく、微力ながら職務に邁進し、社会福祉法人としての使命を果たすべく努力する所存でございます。
今後も、皆様の更なるご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2022年(令和4年)11月1日
社会福祉法人 マロニエ会
理事長 伊澤 興子